3流プログラマのメモ書き

元開発職→社内SE→派遣で営業支援→開発戻り浦島太郎状態の三流プログラマのIT技術メモ書き。 このメモが忘れっぽい自分とググってきた技術者の役に立ってくれれば幸いです。

(ニュース)ITmedia:ミニノートはノートPCと食い合うか?

ミニノートはノートPCと食い合うか? (1/2) - ITmedia News

今や一般人にも認知されるようになったネットブック市場についての話題です。

この記事は海外発なので、DellやHP寄りの視点になっていますが、参考にはなりますね。

ネットブックのブームによってよく見かけるようになったが、この記事のテーマでもある市場の変化です。

つまり、ネットブックが今までのノートPC市場を侵食しているのではないかという問題ですね。

この記事によると、市場調査会社IDCの一アナリストはこう述べています。

「1年あまりの間に、NetbookLinuxSSDを搭載したデバイスから、従来のノートPCのような、フル機能Windowsと120G バイトHDDを搭載したシステムに進化した。ここで2つの影響が見られた。多くのNetbookはより堅固に高価になり、ノートPCはNetbookと同じ価格帯になってきた。(従来のノートPCがNetbookに奪われた市場シェアは)多くの人が心配しているよりはずっと少ない――10~15%かもしれない」

確かに初期のネットブックLinux ベースがメインで、本当にネット上のWEBアプリケーションにつなぐための端末的な位置づけでしたよね。(日本では Linux モデルはほとんど見かけませんでしたが)

それが、時期を追うごとに Windows 搭載のフル機能PCに近付いて行ってる気は自分もします。

特に Vista 採用モデルでこの状況が顕著にでてるのではないでしょうか。

逆に価格安価重視の XP 搭載モデルは、Microsoft のライセンス(ULPC)の制約のせいで、どの PC もハードウェアは似たり寄ったりなものとなっています。

フル機能PCに近付いていってるという意味では、若干既存のローエンドPCのシェアを奪っているといえるかもしれません。

しかし、自分としては、このようなジャンルのPCは、少々既存のノートPCのシェアを奪っているとしても必要だと考えます。

自分の知り合いには、簡単な文章作成とWindows用データ閲覧ソフトやDVD,mp3視聴のためだけにそこそこなPCを購入している人が多くいます。

そのような人たちはほとんど素人さんで、PCを触る頻度も非常に低く、機能を求めていません。そのような層にこそネットブックやネットトップの Windows 版がいいのではないかと思います。(光学ドライブは外付けになるかもしれませんが。)

一部のアナリストやハード・ソフトベンダーはネットブックがハードやソフトの進化(ハードスペックが上がったりビジュアルが豪華になったり)に反しているということや、粗利率が低いので利益にならないというような危機感を持っているようです。

確かに世の中ネットブックだらけになったら、大変でしょうが自分はそうはならないと思います。

(余談ですが、Intelネットブック向けAtomがバリュー価格帯のCPUまで浸食してることに危機感を感じてるっぽいです。詳細は後藤弘茂氏のコラム(IntelがIntelを食う共食いを起こしたAtomプロセッサ)参照。)

ユーザにはそれぞれのニーズがあるわけですから、とにかく安いのを求める人、パフォーマンスを求める人、どちらもバランスよく求める人などいろいろなタイプに合わせたPCジャンルを用意してもいいはずですよね。

特にこの不景気な時代はより安価なものに流れる傾向がありますし。。

ということで、自分としてはこのジャンルが定着し続けることを願います。

が、メーカー側はどうも、なんとかこの市場を抑制したいみたいですね。

特に Microsoft なんぞは Windows 7 において、Starter Edition たるものを設け、これがネットブック用だと言っています。

細かい制約はまだ分かりませんが、同時稼働可能アプリが3本やAeroがないことなどいくつかありそうです。

(このあたりの事情は元麻布春男氏のコラム(ネットブック用Windows 7にアップグレードパスを)参照。)

確か IntelAtom 搭載のネットブックで、ハードの制限してた気もします。

そういえば、何週間か前に NHKクローズアップ現代ネットブックが紹介されてました。

圧倒的に台湾製がおおく、その低価格の前に日本メーカー(取材は富士通)が苦戦している現状が取り上げられてました。

最初日本メーカーはネットブックに否定的でしたが、このブームの前に参入せざるを得なくなった感じですね。

しかし、日本メーカーも安価作戦が台湾メーカーに比べ難しいのであれば、ただ単にネットブックというのではなく、VAIO Type P みたいな日本の技術力をアピールしたミニノートも、もっと作っていいと思います。

しかし、VAIO Type P ほしいですね。Vista はどうも嫌いなので、Windows 7 β いれて使ってみたいですね。(もうすでにいろんなところでこれやってるみたいです。たとえばITmedia:「VAIO type P」でWindows 7 日本語β版を走らせるとか。。)

ちなみに、今このブログに表示してる Tux が持ってるのも VAIO Type P です。

ソニー(VAIO) VAIO typeP P70H VistaHomeBasic ワンセグ ガーネットレッド VGN-P70H/R