3流プログラマのメモ書き

元開発職→社内SE→派遣で営業支援の三流プログラマのIT技術メモ書き。 このメモが忘れっぽい自分とググってきた技術者の役に立ってくれれば幸いです。(jehupc.exblog.jpから移転中)

WindowsServer 2008 R2 のHyper-V上のライセンス

WindowsServer2008 や WindowsServer2008 R2 は、ライセンスにHyper-V上の仮想インスタンスも含んでいます。

例えば WindowsServer2008 Standard エディションだと仮想インスタンスのラインセス数1、Enterprise になると仮想インスタンス数4 となります。

どうもいまだにこれを勘違いしているSEもいるようで。。。(取引先のSEなんですが。。。)

これは仮想インスタンス(仮想マシン)自体が一つもしくは4つしか動かせないというわけではありません。

ホストOSに Standard エディションを使っていると、その物理ライセンスで、仮想インスタンス(WindowsServer2008 Standardエディション)が一つ実行できるということです。

つまり、仮想マシン用のWindowsライセンスを買わなくても一つなら物理ライセンスで動かせるというわけですね。

(もし、仮想マシンで WindowsServer2008 Standard を5つ動かすなら、残り4つのサーバOSライセンスは購入する必要があります。)

なので、仮想インスタンス自体はサーバスペックが許す限り無制限に配置できます。

ちなみに、物理ライセンスに付属の仮想インスタンス用ライセンスは、物理ライセンスと同じエディションで無いといけません。

ホストOSが Enterprise エディションなら、仮想インスタンスも Enterprise エディションにしないといけません。

また、仮想インスタンスに物理ライセンスを使ってWindowsServer2008をインストールしたのですが、プロダクトキーにハマりました。

ホストOSインストール時のプロダクトキーを入力したのですが、エラーになります。

プロダクトキーは仮想インスタンス用のものがあるので、そっちを使わないといけないようです。

そのキーは、プロダクトキーが書いているシール(COAラベル)の横の方に VirtualKey(仮想キー) として表示されています。

ラックサーバとかだと容易に確認するのが難しい場合もあるので、設置時にVirualKeyも必ず確認するようにしておいた方がいいですね。

注意点として、物理インスタンス付属のラインセスで仮想インスタンスを使った場合、その仮想マシンを別の物理サーバ上のHyper-Vに移動した時に、移動先で既に制限数まで物理インスタンス付属のライセンスで仮想インスタンスを動かしている場合は移動は無理なようです。

ここら辺の詳しい話は、参考先のMSのページで説明されています。

参考:

Windows Server 2008 早わかりライセンス ガイド : 仮想環境とライセンス : エディションごとのライセンスの違いは?

Windows Server 2008 Hyper-V のライセンス: Microsoft Virtualization

Dell PowerEdge システム用Microsoft Hyper-V重要情報ガイド