3流プログラマのメモ書き

元開発職→社内SE→派遣で営業支援→開発戻り浦島太郎状態の三流プログラマのIT技術メモ書き。 このメモが忘れっぽい自分とググってきた技術者の役に立ってくれれば幸いです。

(Linux)PuppyでWindows共有フォルダをマウントする

PuppyLinux4.31(kernel2.6.30.5)で、SambaClientを使ってWindowsマシンの共有フォルダにアクセスする方法です。

基本的には、(Linux)CentOSからWindows共有をマウントする方法 で書いたように mount を使えばOKです。

ただ、今回は接続するWindowsファイルサーバがWindowsドメインに属しているので、ActiveDirectory上のアカウントでログインします。

とりあえずまずIPアドレス指定でのアクセスです。

# mount -t cifs -o username=ユーザ名,password=パスワード,domain=ドメイン名,codepage=utf8,iocharset=utf8 //192.168.0.100/testdir /mnt/test

これでマウントできました。

codepage , iocharset は utf8 を指定しないと文字化けしてしまいました。

domain にファイルサーバが属しているドメイン名を指定すれば、ドメイン認証ができました。

共有フォルダ名が日本語の場合でもOKでした。

上記の例ではIPアドレス指定ですが、FQDNでもOKです。

ホスト名だけでアクセスするには、(Linux)LinuxでDNSサフィックスを設定する にあるように、/ete/resolv.conf にドメイン名設定するとOKです。

下記のような感じです。

FQDN名でのマウント

# mount -t cifs -o username=user001,password=1234,domain=hogehoge,iocharset=utf8 //filesv.hogehoge.jp/事務共有 /mnt/test

ホスト名でのマウント(/ete/resolv.conf 設定済み)

# mount -t cifs -o username=user001,password=1234,domain=hogehoge,iocharset=utf8 //filesv/事務共有 /mnt/test

mount.cifs を使ってもマウントできますが、その場合、書式が若干違います。

# mount.cifs //192.168.0.100/testdir /mnt/test -o username=user001,password=1234,domain=hogehoge,codepage=utf8,iocharset=utf8

参考:

mount.cifs

mount.cifsでの文字化け防止 - 間違いだらけの備忘録

mountコマンドでCIFSをファイル共有 - profaim.jp

で、今回の肝心の要件DFSアクセスを試してみました。

DFSはドメインベースで WindowsServer 2003 R2 上で構築しています。

もし、DFSがOKなら、あちこちに散らばっている共有フォルダ毎にマウントの設定をする必要なく、DFSルートだけマウントすればOKなので、非常に運用がしやすくなります。

というこことでPuppy4.31で試したんですが、DFSルートのマウントはできます。

しかし、ターゲットフォルダにリンクしているディレクトリを開くと、本来はターゲットフォルダ先のファイル・フォルダ一覧が見えないといけないのですが、空の状態になっています。

Fedora13だと何もしなくてもOKでした。

Ubuntu10.04は、CIFSマウントのパッケージを別途入れる必要がありました。apt-get install smbfs で、cifsにアクセスするためのパッケージが入ります。

(Ubuntu10.10だと別途入れるパッケージは cifs-utils にかわってました。)

Puppy5.1がUbuntu10.04のベース的な感じで書いてあったんで、Puppy5.1でも試してみました。

Puppy5.1でSambaアクセスに関係ありそうな以下のdebパッケージを入れました。

debconf_1.5.28ubuntu4

debconf-i18n-1.5.28ubuntu4

libocale-gettext-perl_1.05-6

libtext-charwidth-perl_0.04-6

libtext-iconv-perl_1.7-2

libtext-wrapi18n-perl_0.06-7

netbase_4.35ubuntu3

samba-common-3.4.7~dfsg

ucf_3.0025

util-linux_2.17.2

mount_2.17.2

keyutils_1.2-12

libsmbclient_3.4.7~dfsg

smbclient_3.4.7~dfsg

samba-common-bin_3.4.7~dfsg

smbfs_3.4.7~dfsg

下記はDFS成功したFedora13,Ubuntu10.04,Ubuntu10.10と、DFSがNGだったPuppyLinux5.1との各モジュールの比較です。

┌────────────────┬─────┬──────┬──────┬──────┬───────────┐

│ │Puppy5.1 │Ubuntu10.04 │Ubuntu10.10 │Fedora13 │バージョン確認コマンド│

カーネル │2.6.33.2 │2.6.32-21 │2.6.35-22 │2.6.33.3-85 │uname -a │

│cifs.ko │1.62 │1.61 │1.64 │1.62 │modinfo cifs │

mount.cifs │1.12-3.4.7│1.12-3.4.7 │4.5 │4.3.1 │mount.cifs -V │

│パッケージlibsmbclient │3.4.7 │3.4.7 │3.5.4 │3.5.2-60 │ │

│パッケージsmbclient │3.4.7 │3.4.7 │3.5.4 │3.5.2-60 │ │

│パッケージsmbfs │3.4.7 │3.4.7 │ │ │ │

│パッケージsamba-common │3.4.7 │3.4.7 │3.5.4 │3.5.2-60 │ │

│パッケージsamba-common-bin │3.4.7 │3.4.7 │3.5.4 │ │ │

│パッケージsamba-winbind-clients │ │ │ │3.5.2-60 │ │

│パッケージcifs-utils │ │ │4.5-2 │4.4-3 │ │

└────────────────┴─────┴──────┴──────┴──────┴───────────┘

Puppyの場合、他と比べても古いモジュールやパッケージを使ってるわけではないのでDFSアクセスできると思うのですが。。。

Samba-3.4.7-Lucid.petも入れてみましたが、ダメでした。