iFilterでHTTPSサイトがブロックされた際にエラーとなる
iFilter v9の環境です。アクセスが許可されていないサイトにアクセスしようとするとブロック画面が表示されるはずですが、SSLサイトの場合はブラウザがエラーを吐いてしまいます。
これはHTTPSページ内でのリダイレクトがブラウザによって制限されているからのようです。
対策としてiFilterの[SSL接続終端処理機能]を用いることで、ブロック画面が表示できるようになります。
[SSL接続終端処理機能]は[SSL代理証明書]機能が有効でないと動作しません。まずは、[SSL代理証明書]の設定を確認します。
[SSL代理証明書]は、iFilter 管理画面の[システム設定 / SSL代理証明書 / 基本設定]にあります。[SSL代理証明書機能を有効にする]にチェックが入っていることを確認します。残りのパラメーターはデフォルトで構いません。
(なお自身の環境の場合、[SSL代理証明書]は通常の管理者アカウントでは表示されませんでした。ルート管理者で「SSL代理証明書」の権限設定を"編集可能"へ変更することで表示できるようになりました)
[SSL接続終端処理機能]はiFilter 管理画面の[システム設定 / セキュリティ設定 / SSL接続終端処理]から有効にできます。
[SSL接続終端処理を使用する]にチェックを付けます。
秘密鍵ファイルと、証明書ファイルを指定しますが、以下のデフォルトのファイルで問題ありません。
秘密鍵ファイル: {i-FILTER インストールディレクトリ}/conf/certs/ca_sha2.key 証明書ファイル: {i-FILTER インストールディレクトリ}/conf/certs/ca_sha2.crt
なお、ca_sha2.crt はクライアントの[信頼されたルート証明機関]に事前に配布しておく必要があります。 グループポリシーを使って配信するのは楽でしょう。
このSSL接続終端処理機能ですが、ブロック画面を、ブロックされたドメイン名でSSLエンコードしてクライアントに返すようですね。エンコード時はiFilterオリジナルの証明書が使われますが、それはCAによって発行されてるわけではないので、ルート証明書をクライアントに登録してやる必要があるということのようです。
参考:
「i-FILTER」HTTPSサイト接続時にブロック画面を表示することができない
SSL接続終端処理とは何ですか