3流プログラマのメモ書き

元開発職→社内SE→派遣で営業支援の三流プログラマのIT技術メモ書き。 このメモが忘れっぽい自分とググってきた技術者の役に立ってくれれば幸いです。(jehupc.exblog.jpから移転中)

記憶域をサーバーで確保できないとかでWindows共有フォルダに接続できない

新規購入したWindowsXPの端末で、フォルダの共有を設定したんですが、他のクライアントからアクセスしようとすると 「このコマンドを処理するのに必要な記憶域をサーバーで確保できません。」 となりアクセスできません。

イベントログ(共有フォルダを設定したPC)を見ると下記のようにログが出ていました。

イベントの種類: エラー

イベント ソース: Srv

イベント カテゴリ: なし

イベント ID: 2011

日付: 2011/02/16

時刻: 10:00:00

ユーザー: N/A

コンピュータ: xxxxxxxx

説明:

サーバーの構成パラメータ "irpstacksize" が小さすぎるため、サーバーはローカル デバイスを使用できません。このパラメータの値を大きくしてください。

ググるとこの問題は結構よく聞く話みたいで、レジストリIRPStackSize の値を増やすと解決できるようです。

ということで、まずIRPStackSizeの値を調べてみました。レジストリの下記キー内にあるようです。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters

しかし、IRPStackSize が存在しません。

それで、IRPStackSize (DWORD 値)を作成し、値をXPデフォルトと言われる15(10進数)にして再起動してみました。

が、アクセスできません。

IRPStackSize の値を18(10進数)にしたところようやくアクセスできるようになりました。

しかし、なんでアクセスできないんだろうと原因を探っていると、どうやら犯人は Acronis True Image Home 2010 のようだったようです。

Acronisサポートページ:14826: アクロニス製品のインストール後に共有フォルダにアクセスできないに掲載されていました。引用すると、 「アクロニス製品が機能するためにいくつかのフィルタがインストールされるので、フィルタの総数がサーバーの制限を超える場合があります。」 とのことです。

ノートンとかのアンチウイルス製品でも同様の現象が起きるようですね。

参考:

MSサポート:ウイルス対策ソフトウェアが原因でイベント ID 2011 が発生することがある

MSサポート:Windows 2000、Windows XP、および Windows Server 2003 の IRPStackSize パラメーターについて