3流プログラマのメモ書き

元開発職→社内SE→派遣で営業支援→開発戻り浦島太郎状態の三流プログラマのIT技術メモ書き。 このメモが忘れっぽい自分とググってきた技術者の役に立ってくれれば幸いです。

I386フォルダからWindowsの再セットアップディスクを作成する方法

WindowsXP Home(OEM)が入っているメーカー製PCで、動作がおかしくなったんでリカバリをしようと思ったんですが、リカバリメディアが無いとのこと。。。

プロダクトキーはPC本体に貼ってあったんで、Technetからダウンロードしたメディア(パッケージ版)を使って、本体貼付けのプロダクトキーを入力すればインストールできるかと思ったんですが、プロダクトキーが無効だと言われます。

調べると、パッケージ版のメディアではOEMのプロダクトキーは通らないとのこと。。。

なので、再セットアップするにはOEM版のメディアが必要になります。

(OEM版はSLPというBIOSの情報とOS内にあるメーカー情報が一致すればライセンス認証しない仕組みがあります)

Windowsのパッケージ、OEMボリュームライセンスの比較はWindows XPの種類 - ライセンスの比較が参考になります。また、SLPについては、hirojiのWindowsXPのライセンス認証(アクチベーション)の秘密hirojiのWindowsXPのライセンス認証(アクチベーション)の秘密が参考になります。

さて、OEM版のディスクがないので途方にくれていたんですが、幸いにもそのPCのディスク内の情報は読めるようです。

調べてみるとWindowsフォルダ内に I386 フォルダがある場合、そこから再セットアップディスクが作れるようです。

参考にさせてもらったのはWindowsの再セットアップ用のリカバリ領域を誤って消してしまったので、バックアップしてあったI386フォルダから、Windowsのブータブル・セットアップCDを作成する手順 - 雑木林とコンピュータのメモ帳です。

再セットアップさせたい対象のメーカー製PCのHDDを別PCに繋ぎ、I386フォルダを任意のフォルダにコピーします。今回は、D:\WINXP フォルダにコピーするとします。

WIN51関係のファイル(識別ファイル)を D:\WINXP 配下に配置します。

識別ファイルは中身が空でもいいようです。

OSのエディションと、SPの組み合わせで異なるようです。

XP Home SP1

WIN51 , WIN51IC , WIN51IC.SP1

XP Home SP2

WIN51 , WIN51IC , WIN51IC.SP2

XP Home SP3

WIN51 , WIN51IC , WIN51IC.SP3

XP Pro SP1

WIN51 , WIN51IP , WIN51IP.SP1

XP Pro SP2

WIN51 , WIN51IP , WIN51IP.SP2

XP Pro SP3

WIN51 , WIN51IP , WIN51IP.SP3

また、w2ksect.bin(ブートファイル) D:\WINXP 配下に配置しないといけません。

これは、Nu2 Download pageからダウンロードできます。

(このw2ksect.binはWindows XP のインストールCDのブートセクタ(2048バイト)をファイル化したものなので、ダウンロードできなくてもソフト等で既存のパッケージ版インストールメディアから抜き出してもOKです)

今回は、XP Home SP3 なので D:\WINXP 配下は以下の様な構成となります。

D:\WINXP

  I386 フォルダ

  WIN51

  WIN51IC

  WIN51IC.SP3

  w2ksect.bin

後はISOファイルを作成するわけですが、そのツールとして、「SP+メーカー」が使えます。

このソフトを使うことは最新のSPやパッチを適用したインストールディスクを作成することが可能です。

起動して、プルダウンから「WindowsXP」を選択します。

[代替フォルダ]にチェックをいれ、I386ブートローダーが入っている D:\WINXP を指定します。

[作業フォルダ]、[出力先フォルダ]、[アップデートフォルダ]は適当にフォルダを作成し、そこを指定します。

SPも最新のものを選び、パッチを適用したければ[高度な設定]で適用したいパッチにチェックを入れます。(全てチェックは推奨しないようです。またパッチを適用するとCD-RWでは足りなくなりDVD-RWにしないといけないようになることもありえます。)

[オプション]の[自動ダウンロードを許可する]にチェックをしておくと、自動的にパッチをダウンロードしてくれます。

[オプション]→[オプション]で[ISOイメージ]で、D:\WINXP\w2ksect.bin ファイルを指定します。(これを指定しないと[CD-ROMドライブ]で指定したドライブに入っているメディアのブートローダーを使おうとします)

(スクリーンショットではD:ではなくF:になってますが。。。)

これで[作成]ボタンを押下すると、パッチのダウンロードとISOファイルの作成が始まります。

ISOファイル作成中に、「実行時エラー '75':パス名が無効です。」というエラーが発生しました。

既知のFAQ - SP+メーカー FAQ Wikiによると、アンチウイルスソフトと、Googleデスクトップ検索が原因かもしれないという話があったので、Googleデスクトップを終了し、アンチウイルスソフトを一時的に無効にすると、OKでした。

参考:

WindowsプリインストールPCでServicePack適用済みブータブルCDを作ろう

第12章 Windows XP/2000 のインストールCDを組み込む