3流プログラマのメモ書き

元開発職→社内SE→派遣で営業支援の三流プログラマのIT技術メモ書き。 このメモが忘れっぽい自分とググってきた技術者の役に立ってくれれば幸いです。(jehupc.exblog.jpから移転中)

(App-V)Office2007をシーケンスしてみた

App-V でOffice2010を評価しようとしたけれど。。ボリュームライセンスが無いために、Office2010のシーケンスは諦めたと書きました。

Office2007だったらボリュームライセンスを持っていたので、Office2007でシーケンスを試してみました。

App-V は 4.6 です。

Officeは結構ややこしいことをしないと行けないようです。

参考んにしたのは、2007 Office system の仮想化マニュアル (Word 2.07 MB)App-V検証~その2 Office 2007 をシーケンス処理する MCTの憂鬱です。

ほとんど、参考先の手順と同じですが、バージョンが4.6なので一部異なるところがありました。

以下に手順の概略をメモしておきます。

まず、ボリュームライセンス版Officeメディアをセットし、コマンドプロンプトからOfficeカスタマイズツールを立ち上げます。

D:\setup /admin

そうすると、Office カスタマイズツールが立ち上がります。

左のメニューで適宜必要な設定を行います。今回設定したのは下記項目です。

・「インストール先と組織名」

インストール先を変更します。インストールフォルダ名は8文字以内で、且つその他のSoftGrid仮想アプリケーションで利用したインストールフォルダ名と重複しないように注意して命名します。

インストール先:Q:\Off2007

組織名:hoge

・「使用許諾契約とユーザーインターフェース

ボリュームライセンスのキーを入れます。「使用許諾契約の条項に同意します」チェックをオンにします。

・[Office セキュリティ設定]

マクロの設定とかしたければここで設定します。マクロを使ってる社内文書が多いので、マクロセキュリティは最低にしました。

・[機能のインストール状況の設定]

MSの指針では下記のように書いてました。

[機能のインストール状況の設定]を選択します。Access, Excel, Outlook, PowerPoint, Word, Office共有機能の6項目について、全て「マイコンピュータから実行」を選択します。Officeツールについて、「Microsoft Office Document Imaging」は「インストールしない」、その他は「マイコンピュータから実行」を選択します。その他のアプリケーションについては、全て「インストールしない」を選択します。

・[レジストリエントリの追加]

[追加]ボタンをクリックして下記レジストリエントリを追加します。

App-Vで配信したOutlook2007では、Windows Desktop Searchを利用できないので、Outlook2007のWindows Desktop Searchを無効にします。

ルート: HKEY_LOCAL_MACHINE

データ型 : dword

キー: SOFTWARE\Microsoft\Windows\Windows Search\Preferences

値の名前: PreventIndexingOutlook

値データ: 00000001

メニューから[ファイル]-[名前をつけて保存]で、構成ファイルを保存します。

あとで、コマンドプロンプトで指定するのでドライブ直下が楽です。

ここからシーケンス作業に入ります。

シーケンサー立ち上げ、[パッケージの作成(既定)] → [標準のアプリケーション(既定)] → [カスタムインストール]にします。

パッケージ名は office2007 としました。

そして、コマンドプロンプト立ち上げ、カスタムインストールの構成ファイルを指定します。

D:\setup /adminfile "C:\office2007adm.msp"

インストーラが出てくるので、「今すぐインストール」を押下し、インストールが終わるまで待ちます。

インストーラが終わったら、「閉じる」ボタン押下します。

参考先サイトでは、このSP2のシーケンスもされてたんですが、3流PGの場合SP2を一緒にシーケンスすると、配信後に予期せぬエラーでOfficeが使えませんでした。

原因は不明です。

「インストールを終了する」にチェックを入れて、シーケンスを終了します。

「カスタマイズする」を選択し、ウィザードの内容に従い、ExcelとWordを起動します。

起動すると、プライバシーオプション(オンラインヘルプとか、品質向上とか) がでるので適当に構成します。

ウィザード中の最適化のところでもExcelとWordを起動しておくと良いでしょう。

これで、パッケージが出来ります。

パッケージの編集で、できたてのパッケージを開き、[展開] タブでプロトコルとホスト名設定します。

[仮想レジストリ] タブをクリックして、[User/%SFT_SID%/Software/Microsoft/Office/Common/UserInfo] を右クリックし、[キー]-[削除]をクリックしてシーケンス作業時のユーザー情報を削除します。この作業により、アプリケーションを配信した際に、クライアントPCにログインしているユーザーの情報が反映つまり、インストールウィザードでいれた、会社名や使用者名が反映されるようにします。

App-V Desktops に 配信したMicrosoft Office Word 2007の明朝体が正しく表示されないことがあります。(http://support.microsoft.com/kb/953594/ja参考)

なので、OfficeでインストールされたMS明朝のフォントファイルを削除します。

[ツール] メニューをクリックし、[診断] から [コマンドウインドウ] をクリック→下記のコマンドで MSMINCHO.TTF ファイルを削除します。

Q:

cd Off2007\vfs\CSIDL_FONTS

del MSMINCHO.TTF

exit

[ファイル] タブをクリックし、Offi2007VFSCSIDL_FONTS ディレクトリを展開→ MSMINCHO.TTF をクリックし、ファイル名を任意の名前に変更します。短い形式の名前の変更は行わず、 [適用] ボタンをクリックします。その後 [ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックし、パッケージに任意の名前を付けて保存します。

フォントファイル名は "__.TTF" にしました。

また、[OSD]タブで下記の設定を各アプリケーション毎に行います。

・[SOFTPKG]-[IMPLEMENTATION]-[VIRTUALENV]を開き、TERMINATECHILDRENを TURE に変更します。 これは、Office2007は終了してもタスクが残るので、終了時に強制的にタスクを終了させる設定です。

・[SOFTPKG]-[IMPLEMENTATION]-[VIRTUALENV]-[POLICIES]-[LOCAL_INTERACTION_ALLOWED]を選択し、右下ペインの[要素テキスト]の値を FALSE から TRUE に変更します。OfficeはOLEやIMEとの連携を行うので、そのための設定です。

これでパッケージを保存し、App-Vサーバにコピー、インポートすればOKです。

実際に動かしてみましたが、なぜかWordの起動時にテキストが空のダイアログが表示され、OKを押下しないとWordが起動できません。

謎です。

癖はありますが、Officeが展開出来ればある程度のニーズは満たせると思います。